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大垣昌夫研究会blog

慶應義塾大学経済学部 大垣昌夫研究会blog

ビカス・カカーさん来ゼミ

本日、大垣先生のロチェスター大学時代の教え子である行動経済学研究者のビカス・カカーさんがゼミに来て下さいました!

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インド出身のビカスさんは世界各地にて様々な世界観を学ばれ、自身の世界観もその都度変わっていったそうです。

無神論(幼い頃西洋的教育を受けた。科学的な考えを持つ)

仏教(アメリカにて大垣先生と出会う。日本文化に興味をもち、座禅を学ぶ。合理的な考えに共感)

キリスト教(キリスト教徒に出会う。感情的な考えに共感)

ヒンズー教(母の教えであったが今まで否定しづづけてきたヒンズー教を学ぶ。合理的かつ感情的な考えに共感)


ビカスさんのお話は大変興味深く(大垣先生に通訳をして頂きました)、ゼミ員一同聞き入ってしまいました。

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なかでも「サイババ」、「誘因を大切にする≠正しいことをする」のお話は特に興味深かったです。


「サイババ」とはインドの霊的指導者で、何もなかったところから指輪や腕時計などを出現させるといった「奇跡」を起こせるそうです。

ビカスさんはその目で「奇跡」を目撃し、より信仰が強くなったそうです!


「誘因を大切にする≠正しいことをする」とは経済学のお話です。

大学教授の行動を例にわかりやすく説明していただきました。

富・名声を得たい(誘因を大切にする)場合、教授は研究に専念すべき。
しかし教授は学生を指導・教育すべき。それこそが正しい行動である。(大垣先生はまさしくこちらに当てはまる!)

宗教に出会うまではビカスさんは「Incentives(誘因)を大切にする」という考えに共感していたそうです。

しかし宗教を学ぶことにより、「誘因を大切」に行動することが「正しい」行動に結びつくわけではないことを理解したそうです。


またお話を通じて、大垣先生が空手二段であることが発覚しました!!


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(ビカスさんと英語で世界観についての議論を交わす小柴さん。かっこいい!笑)


ビカスさんは本ゼミ90分間フルでお話しをしてていただき、予定していた研究グループ・リーディンググループの発表は中止になってしまいました笑

またサブゼミでは各研究グループの質問に答えていただきました。

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(ゼミ生の質問にも丁寧に答えて下さいました)


ビカスさん、ありがとうございました!




伊吹(WEB担当)
by ogaki-seminar | 2010-12-15 00:57 | 本ゼミ報告

by ogaki-seminar